こんにちは、こちゃです!
今日は授業準備編②です。
\授業準備①はこちら/

先生って言ったら授業でしょ!
授業が上手だと学級経営にも影響するし、
学校で過ごす時間の多くは授業だし、
授業は一番大切だよ!
と考えている初任者教員の人〜?
けっこういるのではないでしょうか。
うん。確かに、先生って言ったら授業だと思います。
私も最初、そう思って毎日毎日、必死に授業準備をしていました。
でもね!1年間経験してわかったことがあります。
それは、最初は授業より学級経営だよってこと!
ルールの定着が最初だよってことです。

以前、4月は1年間の中で一番大切な時期だとお話ししました。
この1ヶ月にルールの定着を図らないと、後で
「あれ…?みんな最初はいい子ばっかりだったのに、最近なんだか学習規律が乱れてきたぞ…ルールの定着を図るか…」
なんて思っても、うまくいきません。
4月を逃すと、それくらい大変になります。目的は同じ「ルール定着」でも、時期が変わるだけで労力が何倍にもかかってしまいます。
そして学級経営がうまくいかなくなると、授業どころではなくなってしまいます。本当に…(経験済)。
だからね、授業準備には手を抜きましょう。
だけど初任者教員の人はそもそもどう授業準備したらいいのかがわからないから、手を抜くことが難しいですよね。
そこで今回は、授業準備のコツをお話ししていきます!
授業慣れしていなかった私が、授業準備を楽にするために工夫したことをまとめています(^^)みなさんの授業準備が少しでも楽になりますように…
Contents
授業は週末に単元ごと作ってしまえ〜!
授業準備が苦しかった頃の私
4月はじめは、授業準備が本当に苦しかったです。
この頃の私は、毎日次の日の授業を考えていました。
これがよくなかった!
一週間のうち平日5日間、毎日授業を考えていたら、平日は自分が楽する時間がなくなります。1日のうち、心をほっと休めることができるのは、朝ごはんと夜ごはん、そしてお風呂の時間くらい。だけど授業を考えないといけないから、夜ご飯とお風呂の時間はなるべく早く済ませよう…あれ、私いつ休んでるんだ?ってなりました。
さらに、「次の日までに考えないといけない」という焦る気持ちも加わって、平日は疲れるばかり…。
土日は丸々休めるようで、金曜日は帰ってすぐに倒れて寝てしまうので、日曜日の夜は仕事をすることになってしまう。日曜日の昼あたりから「ああ、明日からまた常に気を張った状態の5日間が始まるのか…」と暗い気持ちになっていました。
思い切って日曜日に丸々作ることにした。
はじめは「土日は丸々休みたい」という気持ちもあって、毎日授業を考えていたのですが、思い切って日曜日に単元単位で丸々作るようにしました。
すると、当たり前のことですが平日がかなり楽になりました。
代わりに日曜日が犠牲にはなりますが、一週間のうちの5日の緊張感が和らいで、良かったです。
そのうち土日もしっかり休みたくなったので、三連休のうちの1日を集中して授業準備に専念するようになっていきました。
頼れるものには頼ることが大切!
日曜日に単元単位で丸々作るようにしたのはいいけれど、
それでも最初から最後まで自分で考えていたら時間が足りません。
そこで、私は頼れるものには頼ることにしました。
- 指導書の通り進める
- 同学年の先生にどうするのか聞く
- 空きコマに先輩教員の授業を見にいく
- インターネットや本を活用する
また、どの教科を何に頼るのかも決めておくといいです。
これから先は、あくまで例です。
「自分だったらこれを指導書に頼って、これはこれに頼りたいな」と思いながら読んでくださいm(__)m
算数は、指導書通りに進める
算数は、指導書通りに進めても子どもが「つまらない」と思ったりしないなと感じたので、指導書通りに進めました。
私の学級にはT.Tの先生がいたので、お願いして毎日放課後に一緒に授業を考えてもらいました。
※だから、基本的に算数は日曜日に授業準備をしなくてもOKでした。学校から帰るまでには授業準備が終わっているような状態でした
国語は、本に頼る
国語は、
- 指導書通りに進めると子どもが「つまらない」と思いそうだと感じた
- どうやって指導したらいいのかが全くと言っていいほどわからなかった
ので、指導書に頼るのは止めました。
その代わり、売られている本に頼ることにしました。
その時使っていたのがこちらの本です。↓
この本の良いところは、まとめ方が上手でパッと見て
- どう授業したらいいのか
- 何を発問したらいいのか
- その発問で子どもが何を考えるのか
がわかりやすいところです。
そして、読んでいて「いや、これは初任者教員には難しいぞ…」という技術的不安要素があまりないところも助かっていました。

ただ、挿絵等の教材を使うことが非常に多いのが厄介でした。
挿絵等の教材は、スマートフォンのカメラでカシャーと撮って、パワポ資料を作って電子黒板に映すようにすると、早く準備できるのでオススメです。
社会は、同学年のベテラン教員に聞く。授業を見学させてもらう
社会は、全然わからなくて困った教科でした。
本を買ってみたものの、自分の技術的にも、準備する時間的にも、社会科見学にこんなに行くことができない学校の関係的にも、なんかできなさそう…。
本を買ってもサクサク準備できるわけではなかったので、こちらはベテラン教員に聞いていました(ちなみに算数でお世話になった先生とは別の先生です)。
ただ、「すみません、社会の授業の進め方がわからないのですが…」と聞いても自分が望むような答えは返ってきません。
ここははっきりと
「社会の授業の進め方が全くわからなくて、引き出しもありません。先生はどのように授業するのか、細かく教えていただきたいです!明日は1時間目なのですが、どうしていますか」
と聞いてしまった方がいいです。
ベテラン教員の時間をとってしまうんじゃ…と、忙しさのあまり質問することに悪気を感じる人もいるかもしれませんが、子どものため、自分のため、学校のためです。未来の後輩のためでもありますね。
今聞いておかないで「わからない状態」のまま2年目になった方が、よっぽど大変なので、聞いちゃいましょう!そして聞いたら「ありがとうございます!すごくスッキリしました…!」と感謝の意を表すことを忘れずに!
「そんなに頼って2年目どうする気?」と教えてくれない人がたまにいますが、それは事故です。
体育は、合同体育にしてもらう
体育は、普通の授業と違いすぎて、正直本を読んでも授業の様子が全く頭に浮かびませんでした。社会も「わからん!どうしよう!」と思いましたが、もっとです。「わからなすぎる!絶望的!」って感じでした(- -;)
初任者教員の方は、ベテラン教員にお願いして、合同体育にしてもらうといいです。
私の場合、本当に精神的に参ってから、校長室で私・ベテラン教員・校長先生3人で話し合いとなり、その時素直に「体育がわからなくて…」と訴えたところ、「じゃあ合同にしましょうか」と言ってもらえて実現となりました。
こんな方法があったのか…もっと早くお願いしたら良かった…と思いました。
音楽等の見ないと全くわからない教科は、空きコマに授業を見せてもらう
音楽も体育と同じくらい、全くわかりませんでした。
でも音楽は、体育と違って合同にするのが難しいです。教室の広さが関係するので…。
そういうときは、
「音楽の授業の進め方が全くわからなくて…。先生はどのように授業するのか、音楽の時間に授業を見学させていただけたら嬉しいです」
と、空きコマに授業見学をお願いするといいです。
この方法は自分の空きコマとベテラン教員の空きコマが重なっていないと実現できないのでちょっと難しいですが、
- 見てすぐに授業内容がわかる
- 自分がどう発問したらいいのか・振る舞えばいいのか理解しやすい
- ベテラン教員の指導を見ることができる
と、たくさんのメリットがあります。個人的にはコマの調整ができるのであれば、オススメの方法です!
よく授業を見に行って頼るようにすると、「勉強熱心だな、頼りにされてるから私もよくサポートしよう」と可愛がられるきっかけにもなりますよ(๑˃̵ᴗ˂̵)b
<空きコマは宿題の丸つけでいっぱいいっぱいだよ!という人へ>
朝のしたくルールを見直すと、空きコマに授業を見に行くことができる可能性があります

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ただ、「音楽も社会も」のように、2教科分見せてもらうのはあまりオススメしません。
1教科に絞ることをオススメします。
例えば音楽が週に2時間だったとします。その2時間、空きコマに見せてもらうことができれば、自分の学級の音楽の授業は毎時間心配ありません。
だけど「社会も」となると、「毎時間心配いらない」が崩れてしまうからです。
「毎時間心配いらない」はかなり精神的に楽になります。
だから、空きコマの授業見学は、なるべく週あたりの授業数が少ない教科をオススメします。
例えば国語のような多い授業の場合だと…
1日目「今日見せてもらった授業をそのままできるぞ!」
2日目「自分で考えるしかない」
3日目「ベテラン教員の授業となんかちょっとズレてる…どうしよう」
4日目「ズレてるのをどう戻したらいいんだろう…。相談したいけど社会も相談したいんだよな…」
といった状況に陥りやすいからです。
まとめ
ここまでのことを簡単にまとめると、このような状況になりました。↓
- 算数→指導書通り。放課後にT.Tの先生に相談
- 国語→本
- 社会→ベテラン教員に細かく聞く
- 体育→合同体育
- 音楽→空きコマに授業見学
どうでしょうか。ね。かなり負担が減りましたよね(^-^)
頼るものや人物、時間を分散させることで、ベテラン教員一人一人の時間的負担も減っています。
ここまで辿り着くのに私は1年かかりました。
本当は学校の労働時間にもっと余裕があって、ゆっくり質問したり授業を考えたりする時間がいいのですが、なかなかそうはいきません。コツが必要だと感じています。
みなさんはなるべく早く、より良い環境を築けますように(^-^)