こんにちは、こちゃです!
今日から新シリーズ、「授業準備編」に入ります(^^)
初任者教員のほとんどの人は悩むであろう授業準備…。もちろん私も悩みました。
まず最初に悩んだのは、授業のスピードでした。

はっきり言います。授業は普通に進めても終わりません。
でも、一年間働いていくうちにどうにか授業を終わらせるコツを掴みました。
授業のスピードについて不安がある人は、ぜひ参考にしてみてください(^-^)
Contents
授業をさくさく進めないといけない理由…どうして授業、終わらないの?📕
行事多すぎ
まず最初に、授業が終わらない理由から説明します。
授業が終わらない理由の大きな原因は、ずばり行事です。
学校現場は、「子どものために良い」と思ったことは、あれこれ何でも取り込もうとします。例えば、運動会、学習発表会、人権週間、食育週間…たくさんあります。
1つの行事を行うには、当然時間が必要です。
運動会の場合、運動会当日、運動会予行練習、各団体(応援合戦とか)で行う練習、各学年で行う練習、各学級で行う練習…こんな感じでしょうか。
ここで「じゃあ運動会のために使う練習時間全てを、特別活動(学校行事)でやりくりしましょう。国語等の授業時間は、しっかり保証します」ってなってくれていたら嬉しいんですけど、
実際は「運動会したいけど練習時間特別活動(学校行事)じゃ足りないや!ごめん、どうにかして!」という現状です。
だから、先生たちは足りない分教科の授業を犠牲にしていきます(大問題ですよね…)。
初任者教員はそんなことは知りません。だから突然
「え!!!まって○時間分授業できなくなった!!!」となります。
それだけではなく、こういうことが重なります。
「うぐぐ…運動会で○時間なくなったからどうにかしないと…」と思っていたら
「え!?今度は△週間で○時間授業できなくなった…」というように。
それで、最初に「これくらいで授業を進めていったらいいのかな」と思っていた計画は崩れに崩れ、最終的に
授業終わらなくない…??????
という状態になるのです。
私はなりました。同じ学校にいたもう一人の同期の先生もなりました…。つまりそういうことです………(T-T)泣




成績処理の締め切り、思っていたより早い
それだけではありません。成績処理の締め切りが思っていたより早いことも授業が終わらない理由の1つです。
例えば、3学期制をとっている学校の場合、大体7月20日明けあたりに終業式です。
でも成績処理の締め切りは終業式の1〜2週間前(大きい学校だと2週間前の傾向があります)。
つまり、7月の頭までに一学期分の成績をつけ終わる必要があるということです(2週間前の場合)。そのためには6月末までに成績をつけるために必要なテストをこなしておく必要があります。
頭の中では「6月の下旬に終業式」と思っていて、「じゃあこれくらいの授業ペースで大丈夫かなー」と考えていたら、突然
「6月末までにテスト終わらせて表にまとめておいてねー」
…!?!?!?!?!?!?
○時間授業できなくなったという次元ではないですよ。○日です。
かなり焦りました。授業終わらないと本気で思いました。
ちなみにこの経験を活かして、2学期はなるべく早く授業を進めることを意識しました。それでも最後は終わる気がしなくなる。
どんな行事がどの時期にあるかわからないし、
どれくらい授業を持っていかれるのかもわからないし、
見通しが立てないので仕方ありません…。とにかく授業はさくさく進めることを意識するしかありません。
授業をさくさく進めるポイント
ここからは授業をさくさく進めるポイントをまとめました(^-^)
「ここを一番知りたい!」という人も多いですよね。私も早く知りたかったな。
たくさんの失敗から得たものです。それではどうぞ(๑˃̵ᴗ˂̵)↓↓↓
次の単元に進んでもいい基準を知っておく
私は初任者教員のとき、ベテラン教員の先生から
「算数だけは、丁寧にやらないとだめ。基本的に指導書通りに授業するのよ」
と教わりました。
これはその通りです。算数は毎時間小さな概念を学んでいく教科なので、「これくらいはわかるよね〜」と教える内容を省いたりすることはしてはいけません。
指導書って?
教員用の教科書のことです。
中身は子ども用のものと違って、指導案のようなものが収録されています。
でも、他の教科は違います。
例えば、国語。私は最初、算数と同じように指導書に書かれてある通りに進めていました。
でもあるとき、
と、同学年のベテランの先生と比べてかなり遅れていることが発覚したんです。ベテランの先生は、私より2つ先の単元に入っていました。
「私は指導書に書かれてある通りに進めているのに、どうしてそんなに進んでいるんだろう?」と思いました。
なぜベテラン先生はそんなに早く先に進めることができていたかというと、「次の単元に進んでもいい基準を知っていたから」です。
指導書の最初の方に、各単元で身につけるべき知識・技能が一覧になっているページがあります。こんな風に、ひと目でわかるように表になっている場合が多いです↓
身につける 知識・技術A |
身につける 知識・技術B |
身につける 知識・技術C |
|
単元1 | ○ | ○ | |
単元2 | ○ | ||
単元3 | ○ | ○ |
ベテランの先生は、単元1を授業する場合、身につける知識・技術AとCをクリアしたなと思った段階で授業を切り上げ、次の単元へ進めるようにしていました。
つまり指導書では12時間扱う単元になっていても、8時間目で身につける知識・技術をクリアしたなら次へ進んでも良い、ということです。
わかりにくいのでちょこっとまとめ
- 算数は、基本的に指導書通りに進める!内容を省いてはいけない!
- その他の教科は、「この単元で身につけるべき知識・技術」をクリアしたら次へ進めてOK!
2時間分を1時間で進めても大丈夫だなと思うところは、進めちゃう
さっき、算数は「基本的に指導書通りに進める」と伝えました。
でも、内容を省かないのであれば2時間分を1時間で進めても大丈夫です。
「これくらいなら大丈夫そう」というところが出てきます。そういうところは、思い切って進めちゃいましょう!
問題だけのページは宿題として出す
例えば、国語だと「一度習った漢字だけを取り扱う問題」しか載っていないページ、算数だと「復習問題」「確かめ」等のこれまた問題だけしか載っていないページがあります。
こういうところは、指導書では1時間授業時間としてとられています。
でも、宿題として出しちゃいます。次の日の朝自習の時間なんかに全員で丸つけをして、「ここは間違えた子どもが多いみたいだな」と感じたところを少し解説するといいですよ。
<「ここは間違えた子どもが多いみたいだな」と感じることができるようにするために>
丸つけのときは、基本的に子ども一人ひとりに順番に答えを言わせて(日付と同じ出席番号の人から順番に…とか)いました。
そのとき、発表している以外の子どもに、同じ答えだったら「わかりました」、違う答えだったら「まだあります」と言わせるようにします。
すると、間違えた子が多い問題のとき「あれ…?」といった空気が流れます(^-^;)
この空気と丸つけの音の反応を見るようにしていました。
社会のテストは2種類一気にする
社会のテストは、比較的早く終わります。ですので、1時間で1種類はもったいないです。私は1時間で2種類テストしていました。隣のベテランの先生もそうしていました。
国語や算数は、なるべく単元が終わったらすぐにテストを実施します。
国語や算数のテストは、子どもにとってけっこうヘビーなので、溜めないようにします。
溜めると採点が地獄になるのを防ぐためでもあります(^-^;)
でも、社会や理科は2種類ためておきます。そして、2種類目の単元が終わった日に「○日に社会の△と△の2種類テストをするから勉強しているんだよ」と伝えるといいです。
また、こういう短い時間で済むテストは他にもあります。
例えば、国語の聞き取りテストや理科のテスト。
違う教科ですが、社会と国語(聞き取り)、社会と理科…など、組み合わせて実施するのもオススメです。
「余裕があればこのテストも一緒にしてほしいです…」とお願いしていました
その他、できること
基本的に、学年主任クラスのベテランの先生はさくさくと授業を進めて、成績処理の期間までに「焦らなくても大丈夫よ。間に合うわ」って人が多いです。
ですので、学年主任の授業スピードを基準にするといいですよ。
学年主任と初任者教員は経験が全く違いますが、単元・授業に大きく差がつかないようにするのが理想です。学年主任と同じくらいさくさく進めないと後々焦るよってことです!怖いね!