
こんにちは、こちゃ(@cocha51)です!
あなたは、「授業準備」に不安を感じていませんか?
おそらくたいていの初任者の先生が、「授業準備、何かコツはないのかな…」と感じていると思います。
私も
- 効率のいい授業準備方法ってないのかな…
- 先輩先生はどんなふうに授業しているんだろう
…とよく悩んでいました💦
今回の記事では、先輩先生に聞いた、授業準備のコツを紹介しています。
何から手をつけたらいいのか全然わからない…という方は読んでみてください🙂
Contents
全ての教科の授業準備前にやるといいことは、これ!
いろいろな教科がありますが、テストを実施する教科の授業準備の場合は最初にテストを見ます。
そして「ここ教えておかないといけないんだ」というところを教科書に丸をつけていきます。
あとは基本的に指導書通りに進めていって、丸をつけたところだけは落とさないようにします。
指導書とは…
先生用の教科書で、子どもの持つ教科書とは別のものです。
授業の進め方が書かれています。
「あっ、そこ教えていない!」というところがなくなりますし、「テストに出る内容は教えてるんだ」と少し気楽に思えますよ。
国語の授業準備は、かなり難しい。まずは本を読んでみよう
国語の授業準備は、とても難しいようです。
私が赴任した学校先でも、校長先生が「国語が一番難しい」と話していました。
基本的に物語でも説明文でも、文章の一番後ろに「やること」が書いています。
「捉えよう」とか「まとめよう」とかですね。それ通りに進めてみるといいのかなと思います。
基本的には指導書通りに進めていますよ。
さらに上を目指したい場合は、白石範孝先生の本がオススメです。
算数の授業準備は、指導書通りでヨシ!
算数は、指導書通りに行なったらOK!
あなたが「苦手だな」「どうにかしたい・どうにかした方がいいな」と感じる単元がある場合は、市販の授業本を買って、参考にするのもアリですよ!
社会の授業準備は、こうしています!
社会は学年によって教えることが全然違います。
例えば3年生は身の回りの町や市、4年生は県、5年生は日本全体や世界、6年生は歴史…と、学年によって全然タイプが違うんですよね。
中学年の社会のポイントは、これ!
中学年の社会の目標は、とりあえず
- 3年生は地図記号
- 4年生は都道府県(場所や県庁所在地)
…がわかるようになったらいいです。
大体、1年間かけて定着させていきます。
そのために、毎回社会の時間の最初は都道府県の勉強をしています(4年生の場合)。
あとは基本的にそんなに大事じゃな…ゴホンゴホン、なんでもないです。
ただ、資料の見方を教えてあげるといいのかなと思います。
「これは何を表しているのかな」というのがわかるようになっておかないと、5・6年生で苦労すると思うからです。
あとは、社会は暗記ものというイメージを持ちがちですよね。
でも、実際授業するときにはキーワードを覚えておくというより、「なぜこの戦争が起こったのか」理由を考えさせたりするのが楽しいです。
キーワードとキーワードの間を繋ぐ理由をみんなで考えたりとかですね。
過程を楽しむという感覚ですね。
困ったらNHK for Schoolで時間を稼ぎましょう(笑)
全体的にはこのような感じでしょうか。
社会パターン①自分たちの県に落とし込む
教科書を読んで、
といったように進めていくとやりやすいかと思います。
「教科書の表はこうなってるけど、私たちの県の表はどうかな」と確かめていくイメージです。
社会パターン②教科書を「読み解く」
まず
と読ませて、教科書のキャラクターが何か喋っていたら
- この人はどこのグラフを見てる?
- このグラフの下の横線は何を書いてる(表してる)?
- 縦線は何かな?
- このグラフから何がわかる?
…といった感じで読み取ります。
こうすることで前述した「資料の見方」を教えることができます。
社会パターン③授業の最初に資料を見せる
授業の最初に資料を見せて、
と進めていきます。
資料を見て、意見が分かれるようなものだと楽しいです。
社会パターン④教科書をそのまま差し替える
教科書の資料を自分の県の資料に差し替えて、教科書通りに進めていきます。
「社会パターン①」と似ていますが、パターン①は教科書を一通り読んだ後に自分の県はどうかと見るのに対し、こちらは最初から自分の県の資料を使います。
授業をどんな流れでもっていくといいのかは、教科書に載っているので、想像しやすいです。
社会パターン⑤クイズ大会を開く
まず、資料や動画等を見せます。
資料や動画は、子どもがより多くの疑問を持つことができるよう、複数見せていました。
このとき、子どもに「わからなかったこと、どうしてだろうと思ったこと、知りたいこと」をノートに書かせるようにします。
そしてこれを発表してもらい、共有します。
共有したら、先生は「わからなかったこと、どうしてどだろうと思ったこと、知りたいこと」を大体のグループ(テーマ)にまとめます。
まとめたら、子どもに「自分がこれから調べたいテーマを1つだけ選ぶ」ように言います。
選んだら、黒板にネームプレートを貼らせます。
全員貼り終わったら、先生は大体4〜5人のグループになるように分けます。
分けたら、まず1人で選んだテーマで知りたいことを考えさせ、それをノートに書かせます。
それからグループで集まって、知りたいことを共有させます。
そこまで終わったら、先生はこう伝えます。
あとは本やタブレット等で調べる時間、どれをクイズにするか考える時間、それから画用紙にクイズ書く時間を設けます。
最後にクイズ大会をして、終わりです。
理科の授業準備は、ポイントを抑えれば簡単!
良い授業というのは、子どもたちに目標とする力をつけることです。
理科は他の教科と比べて、目標とする力が明確でわかりやすいです。
さらに、そのためにどんな発問、あるいは活動をすればいいのかが比較的はっきりしています。
それさえわかれば、授業が組み立てやすくなりますよ。
これから説明していきますね。
3年生のポイント
3年生の理科で目標とする力は、「比較する」ということです。
つまり、いろいろな単元はありますが、主な活動は「比較」になるということです。
もっと具体的に言えば、次のような活動を行います。
- 同時に複数の事物・現象を見る
→「差異点と共通点は何だろう?」 - (写真や子どもが書いた記録から)時間的な前後での変化を見る
そして、次のことが指導・評価のポイントとなります。
- AとBでは○○が違う(差異点)
- AとBでは△△が同じ(共通点)
ここから1つ、単元のめあて、活動、発問を考えて見ましょう。
どうでしょうか?
目標とする力をつけるために、どんなめあてを立てたらいいのか、どんな作業をしたらいいのか、どんな発問をしたらいいのかがわかりやすいですよね(^-^)
4年生のポイント
4年生の理科で目標とする力は、「関係づける」ということです。
具体的に言えば、次のような活動を行います。
- 事象・現象を様々な視点から結びつける
→「今まで勉強してきたことから、どうなると思う?」 - 事物・現象の変化と要因
→「何が原因なのかな?」
そして、次のことが指導・評価のポイントとなります。
- 〜だから(根拠)、〜になる(予想・仮説)
- 〜すると(要因)、〜になる(変化)
さて、4年生の理科では1つ注意点があります。
それは、「定点」を意識するということです。
例えば、星の観察では、建物などの動かないものを一緒に描き込ませるようにします。
4年生では「夏の夜空」と「冬の夜空」、2回星を観察させます。
このとき、夏と冬、違う場所で観察してしまうと、星が変わる原因が「季節」なのか「場所」なのかが分からなくなってしまうからです。
5年生のポイント
5年生の理科で目標とする力は、「条件を制御する」ということです。
具体的に言えば、次のような活動を行います。
- 制御すべき条件と制御しない条件
→「変える条件は何ですか」「変えない条件は何ですか」 - 計画的な観察・実験
そして、次のことが指導・評価のポイントとなります。
- 〜について調べたいから(条件)、〜を変化させよう(制御)
- 〜は(事物・現象)、〜によって変わったね(条件)
5年生は、4年生の学び(経験)から導入に入るものが多いです。
6年生のポイント
6年生の理科で目標とする力は、「推論する」「多面的に考える」ということです。
具体的に言えば、次のような活動を行います。
- 互いの予想や仮説を尊重しながら追求
- 観察・実験などの結果をもとに予想や観察、実験などの方法を振り返り、再検討したり、複数の観察、実験などから得た結果をもとに考察する
そして、次のことが指導・評価のポイントとなります。
- 〜を調べるには、AやBやC…の方法がある
- 結果を一度まとめて、
「じゃあこの結果をもとに自分で・班で考えてごらん」 - 〜の結果から、〜と考えられる(考察)
授業準備がつまずいたときに助けてくれる「見方」
見方は、「この単元で何を見たらいいんだろう」というときに役立ちます。
- エネルギー …量的・関係的な視点
例:(量)風(関係)向き - 粒子 …質的・実態的な視点
例:(質)個体、気体(実態)水は水 - 生命 …多様性・共通性な視点
例:(多様)昆虫にはバッタ、カマキリがいる(共通)トンボにもいろいろな種類がいる。でも全部トンボなんだ - 地球 …時間的・空間的な視点
例:(時間)時間によって雲が動くね(空間)地球、月、太陽があるんだね
例えば、エネルギー関係の単元で何に注目したらいいのか分からないときには、「(量)風」や「(関係)向き」に注目したらいいことがわかります。
授業準備がつまずいたときに助けてくれる「考え方」
考え方は、「子どもに何をどういった風に考えさせたらいいんだろう」というときに役立ちます。
理科の場面で、よく先生は「観察したことを書きなさい」と指示を出します。
でも、この指示で、子どもはあなたが「本当に見てほしいもの」を見るでしょうか。
理科で子どもに「本当に見てほしいもの」を見てもらう(表現させる内容を子どもが獲得する)には、3つのポイントがあります。
- 視点を与える
- 科学的な用語を獲得する
- 科学的に思考させる
「①視点を与える」についてですが、例えば授業で葉の観察を行うとします。
このとき、A先生は
B先生は
と言いました。
どうでしょうか。同じ観察でも、その後の子どもの様子が変わると思いませんか?
理科では、B先生のように何を見るための観察・実験なのか(この観察・実験によって何を掴んでほしいのか)を考えて、子どもが本当に見るべきものが見えるような発言を行っていきましょう。
「②科学的な用語を獲得する」については、予想・仮説など、言葉の意味がわかるようになればいいです。
「③科学的に思考させる」は、先ほどの3〜6年生のポイントでお話した内容のことです。
わかりやすいよう、科学的に思考させるための具体的な発問を次にまとめました🙂




まとめ
先輩先生って、やっぱり経験した分、いろいろ知っていますね。
みたいなことをしていると、そのうち反動がきます。
耐える気持ちが強ければ強いほど、ストレスを抱え込むことになります。
一人で抱え込まず、周りの先生を積極的に頼ってくださいね。
みなさんの学校にいる先輩先生も、きっとたくさんのことを知っているはずですよ。
この記事を読んだことで、みなさんの耐える気持ちが少しでも小さくなったらいいなと思います☺️