こんにちは、こちゃです!
今日から新シリーズ、「成績処理編」に入ります(^.^)
ちなみに…
本ブログで言う「成績処理」とは、成績をつけるための作業〜成績を子どもに手渡すまでの作業のことを示します。
教員を目指している方…特に大学生の方は、なんとなく「成績処理期間は大変」というイメージがあるのではないでしょうか?
その通り、成績処理期間はものすごーく忙しいです!
だから、具体的に何をどうして成績をつけるのか、予め知っておきたい人も多いですよね。
だけどこの成績処理の話って、なかなか外に出てこないんですよね。
学校って、授業以外の裏側のお仕事とかって、謎に包まれているところがありますよね。
成績処理も、そのうちの1つです。
今日はそんな成績処理について、詳しくお話しちゃいます!
Contents
成績処理で一番大変だったところって?
初任者教員の場合は、見通しを持つことができないところ!
今「成績処理で何が一番大変だったかな?」と考えると、ずばり見通しを持つことができなかったところだなと感じています。
ベテラン教員(特に、同じ学校に連続勤務している先生)は
- 成績提出の締め切りが、いつくらいなのか
- どうやって成績はつけられるのか
を知っています。
だけど、初任者教員は上の青枠の内容を知りません。
だから、ある日突然「成績提出締め切りは○日です!」と職員会議で言われて、「えっ?早くない?」と焦る。
さらにその後、同学年の先生から「じゃあ、成績の打ち合わせをしたいから△日までに…しておいて!」と言われて、「えっ?そんなにすることあるの!?」と焦る。
さらにさらに、自分で頭の中に描いていた予定表と一緒に考えると、「いやいやいや…間に合わなくない!?どうしたらいいの!?!?」と焦る。
この、予想外の予定がいきなり入ってくるところがものすごく大変なんです。
成績処理の時期って、見通しを持つことができている5年目の先生や10年目の先生でも、大変な時期です。いわゆる繁忙期というのでしょうか。
ということは、慣れてない・勝手がわからない初任者教員はもっと大変なわけです…。だけどそれに加えて、先ほど言ったズレも修正しないといけないときた。
一学期の成績処理は地獄でした…。
成績処理の時期
成績提出の締め切り日って、いつくらいなの?
成績提出の締め切り日は、学校によって差があります。
大規模校か、小規模校かによって違います。大規模校の方が、小規模校より一週間ほど締め切りが早かったりします。
<なぜ大規模校と小規模校で締め切り日に差があるの?>
管理職がチェックする時間を確保するためです。
大体、成績締め切り日に担任の先生は成績を提出します。それ以降はこのように(↓)動いていきます。
- 管理職の先生方がチェックする。
書き直しがあれば指摘する。 - 担任の先生は書き直す。
また提出する。 - 1〜2を繰り返して、最終的にOKが出たら完成!
大規模校は、学級数が多いですよね。ということは、担任の先生も多い→管理職の先生方がチェックする量が多いということになります。時間が必要ですよね。だから差が出てきます。
私が初任で赴任した学校は大規模校で、7月入って最初の平日が締め切りでした。
学校によって差はありますが、7月の最初に提出締め切りがある。つまり、6月30日までに成績処理に使う範囲の授業とテストを終わらせるんだ!!!と思っておくと間違いないです。
成績処理に使う範囲の授業とテストについて
実は、一学期に扱う単元と、成績処理に使う単元は違います。
一学期に単元A~Fまで勉強するけど、成績処理に使うのはA~Eまで…というように、ちょっとややこしかったりするんですね。
だから、初任者教員の人は、学年主任の先生に
「成績に使う単元は、どこまでですか?6月30日までにどの単元までの授業とテストを終わらせておいたらいいですか?」
と聞いておくことをオススメします!よりはっきりと見通しを持つことができます。
もっと言うと、それを聞いた上で、普段から学年主任の先生に
「今どこの単元の何時間目の授業をしていますか?」
と質問する癖をつけるといいです。
そうすることで、「あっ。自分今大分遅れてる!」が早いうちにわかるからです(^-^)
授業に追いつきたいときは、「え…私は今ここなんですけど、遅れてますよね…どうしたら追いつくことができるか、一緒に考えていただきたいです…!」と相談しちゃいましょう。
成績処理の方法
具体的にどうやって成績ってつけていくの?
成績は、このようにつけていきます。↓
<日頃からやっておくこと>
- 成績に使う単元の授業とテストを把握する
- 成績に使う単元の授業を終わらせ、すぐにテストをする
- テストの丸つけをし、点数を観点別に名簿表に転記する
<成績処理期間にやりはじめること(成績提出日までにすること)>
- 転記した点数を、Excelに打ち込んでいく
- 子ども一人ひとり、観点別に平均点を出す(
→これを全ての教科行う - 観点別に平均点を出した状態で、学年でデータを共有する
例えば…国語の○○の観点で、平均90点以上は何人いるか?など
→これにより、成績の◎○△(ここら辺の表記の仕方は変わります。)の基準を決めていく - ③で決定された基準を基に、自分の学級の成績をつけていく
- つけたら、管理職へ提出
これを私のときの日程に当てはめてみますね。
6月30日までに単元A~Eまでを終わらせておくとします。
6月25日まで | A~Eまでの授業を終わらせ、テストも済ませておく(日頃からやっておくこと①〜③までの部分) また、子ども一人ひとりの観点別に平均点を出すところまで終わらせておく(成績処理期間にやりはじめること①〜②) |
---|---|
6月25日あたり | 学年で成績の基準を決める(成績処理期間にやり始めること③の部分) |
6月25日から | 自分の学級の成績をつける |
7月最初の平日 | 成績を管理職へ提出 |
こんな感じでした。6月25日あたりまでにすることが結構ありますよね。
大切なことがもう一つあります。
それは、単元A~Eの授業とテストを終わらせておけばいいわけではないということです。
学校で行うテストには、大きく2種類あります。↓
- 単元で学んだことを確認するテスト
- そうではないテスト
例…聞き取りテストや漢字100問テスト
どちらのテストも6月30日までに終わらせておかなければいけません。
どうでしょうか、少し見通しを持つことができましたか?(^-^)
ちなみに、まだしないといけないことがある
今さっき説明した成績のつけ方は、「教科の成績」のお話です。
成績をつけるとき、一番苦労するものがまだ残っています。「所見」です。
<所見とは>
簡単に説明すると、先生が子どもの学習の様子や生活の様子を文章でまとめたものです。
学級の人数が30人であれば、30人分書きます。
みなさんが子どもの頃、通知表に先生からの文章が載っていませんでしたか?あれです。
この所見の締め切りも、7月最初の平日。つまり「教科の成績」と同じです。
まとめ
絶対にみなさんにやってほしいことはこの3つです。↓
- 予め、6月30日までに単元はどこまで、テストはどこまで、成績処理に使うかを聞いておこう!
- 6月25日あたりに学年で成績の基準を決める打ち合わせがあることもある。6月に入ったら「学年で成績の基準を決めるって聞いたんですけど、いつ頃を予定していますか」と聞いてみるといいよ!
- ベテランの先生と自分の進度が同じかどうかは普段から細かくチェックしておこう!