黄金の一週間のお仕事

📕ほめ方で子どもの信念が変わる!しなやかマインドセットの子どもを育てるほめ方

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はじめに

褒め方についての記事を書こうと思ったとき、最初に浮かんだ本。
それが『MINDSET マインドセット「やればできる!」の研究』でした。

この本は、私が大学院生の頃に読んだ本です。
「今まで読んだ本で、1番衝撃を受けた本って何?」と聞かれたら、私は迷わずこの本を答えます。

マインドセットとは、簡単に言うと信念のことです。

この本では、簡単に言うと「人の信念は大きく2つに分かれていて、どちらの信念を選んでいるのかによって、行動が変わってくる」ということについて書かれています。

その信念というのが、

  • 硬直マインドセット
  • しなやかマインドセット

です。

しょにん
しょにん
硬直マインドセットとしなやかマインドセットって、何…?

硬直マインドセットと、しなやかマインドセットには、大きな違いがあります。
それは、「自分の能力は努力次第で伸ばすことができると信じているかどうか」です。

硬直マインドセット 自分の能力は石版に刻まれたようい固定的で変わらないと信じている
しなやかマインドセット 人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができると信じている

行動の差

硬直マインドセットの人の失敗に対する捉え方

硬直マインドセットの人は、「能力は生まれ持った才能で決まるんだ、才能がある人との差が埋まることはないんだ」と信じています。

そのため、他人と自分をよく比較します。「自分はあの人より才能があるかな」と。
自分がそうなので、他人からの評価もとても気にしています。

ですので、失敗にはとても敏感です。
「自分の賢さや才能にキズがついた」と感じるからです。

でも、努力はあまりしたくありません。だって、「努力は才能がない人がすること」だからです。
それに、努力してもだめだったらそれこそ「才能がない」証拠になってしまいます。
「自分はやればできたんだ、やらなかっただけだ」という言い訳を残しておきたいわけです。

努力してできなかったら嫌だから、努力しない。だけど自分はよく見せたい。
だから、硬直マインドセットの人の中には、他の人を貶すことで自分の自尊心を保とうとする人もいます。

しなやかマインドセットの人の失敗に対する捉え方

一方でしなやかマインドセットの人は、「能力は努力で決まるんだ」と信じています。

そのため、自分と自分をよく比較します。「前より能力は伸びたかな」と。
他人からの評価によって絶望しません。自分が成長するヒントにします。

ですので、失敗にはおおらかです。
「失敗しても、そこを伸ばせばいい」と感じるからです。むしろ、失敗をチャンスだと捉える人も多いです。

だからこそ、努力します。だって、「努力しないと能力は伸びない」と知っているからです。努力してもだめだったら、また別の方法で努力していきます。
こういう人にとっては、「努力しなかったこと」が失敗になるわけです。

しなやかマインドセットの子どもを育てたい

2つの信念を知った私は、「しなやかマインドセットの子どもを育てたい」を思いました。

「硬直マインドセットが悪い」と言っているわけではありません。
ただ、私自身が硬直マインドセットで、なんだか生き辛さを感じていたんです。

「あの人はすごいから」「自分にはできない」。
こういう言い訳を並べていたのは、自分が「能力は生まれ持った才能で決まる」とどこかで信じていたからなんだ。ずーっと長いことこの信念で生きてきたはずなのに、本を読んではじめてハッとしました。

そしてこの本には、「誰だってしなやかマインドセットを選ぶことができる」と書いていました。

そうか、能力は努力次第なんだ。
考えてみると当たり前のことかもしれませんが、なんだかすーっと、肩の荷が降りたような気がしたんです。

私が好きな椎名林檎さんの『ジユーダム』という曲に、こういった歌詞があります。

敵か味方か勝ちか負けかを決めた瞬間急に世界が
暗く狭まっていくの見てたでしょう
さぁ帰ろう自由へと

まさにこれです。自由になった気がしました。

子どもには、のびのびと能力を伸ばして生きてほしい。
いろいろなものに挑戦する自由を得てほしい。
そう思ったんです。

しなやかマインドセットの子どもを育てるポイントの1つが、褒め方にある📕

やっと本題!です!(長くなってしまって、すみません)
しなやかマインドセットの子どもを育てるには、「褒め方」が大切なんです。

例えば、教師が子どもに「頭がいいね」と褒めたとします。
すると子どもは

このマンガのようになる怖れが出てきます。つまり、結果主義になるんです。
結果主義になると、挑戦を怖がるようになります。

子ども
子ども
失敗したら、頭が良くない証拠になっちゃうから嫌だ

って、あれ…これどこかで聞きましたよね。
そう、硬直マインドセットです。どんなマインドセットに育つかは、このように周りの大人による働きかけの影響も大きいのです。

他に、硬直マインドセットを育ててしまうほめ言葉としては、「賢いね」「はやくできたね」「間違えなかったね」「才能があるね」「他の人より上手だね」このようなものがあります。ついつい、言ってしまいそうですよね(^^;)

では、しなやかマインドセットの子どもを育てるためにはどのような褒め方がいいのでしょうか。例えば教師が「工夫してよく頑張ったね」と褒めたとします。
すると子どもは

子ども
子ども
工夫することが大切なんだ
子ども
子ども
頑張ることが大切なんだ

と思うようになります。つまり、過程主義になるんです。

他には「前よりもよくなったね」「努力して頑張ったからできたんだね」「成長したね」「〜してくれてうれしいな」といった褒め方もあります。

また、事実だけ述べることも効果的です。
算数の問題を解き終わった子どもに、「問題解き終わったね」と言う。

「それって褒めているの?」と思うかもしれませんが、子どもは意外にも「先生は見てくれているんだ」とうれしく思います。認めてくれたと感じるのです。

長くなったのでまとめます。どうやって褒めたらいいのか

まとめると、しなやかマインドセットの子どもを育てるポイントは、こうなりました。↓

  • 前の子どもと今の子どもの差(成長)をほめる
    「前よりもよくなったね」「成長したね」
  • 努力したことをほめる
    「努力して頑張ったからできたんだね」
  • 感謝を述べる
    「先生うれしいな」
  • 事実を述べる
    「問題解き終わったんだね」「背筋がピンとしているね」
こちゃ
こちゃ
これ以外の褒め方が悪いと言っているわけではないよ。ただ、こういう事実を知るか知らないかで、教員の意識も変わってくると思うんだ。意識しないより、意識できるといいよねって感じで、捉えてね!

⚠︎何でも努力を褒めたらいいわけではない

どんな結果であっても努力を褒めることはよくありません。
「頑張ったからいいや〜」と、結果を求めなくなるからです。それはそれで困ります。難しいですよね…(-_-;)

やはり、やらせてみて「悪い」と感じたときには、できていない事実を突きつけることも必要です。努力が足りないと。

ですので、指導する際には指示したら評価(事実を伝える)することが大切です。その後やり直しさせて、再評価するようにします。

例えばこんな感じです。↓

指示:「廊下に黙って並びなさい」⇨お喋りする子どもがいた!
評価:「先生は黙って並ぶように言ったはずです。やり直し」

やり直しして、うまくできたら
評価:「だまってならべましたね。やればできる」

しょにん
しょにん
なるほど。指示と評価をセットにしているんだね。評価(褒める)ときには、基本的に事実しか話していないね!

参考にしてくださいね(^-^)

おまけ:しなやかマインドセットで自尊感情が回復した私の話📕